平成16年度厚生労働省免疫アレルギー疾患予防・研究推進事業 リウマチ・アレルギーシンポジウム
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秋山 一男 独立行政法人国立病院機構相模原病院 臨床研究センター長
「アトピー性皮膚炎の最新治療ガイドラインについて」の開催に当って

抄録 略歴
近年の免疫・アレルギー学の研究の進歩により、アレルギー疾患の発症機序や病態についての多くの新しい知見が集積されてきました。

このような基礎研究の進歩を背景に新たな薬剤の開発が行なわれ、多くの有効な薬剤が日常診療の場に提供され、アレルギー疾患の患者さんのQOLの改善に寄与してきました。

しかしながら、このような薬剤も処方する医療者側の患者さんへの適切な治療・管理がなされなければ、せっかくの薬剤もその力を発揮できません。

一方、使用する立場の患者さんの側も指示通りの適切な使用法を守らなければ同じくその効果を期待することはできません。近年、このような各種薬剤の効力の向上、進歩を背景に日常診療の場で、いかに適切に治療・管理が実施されるべきかについて種々の疾患領域において治療・管理のガイドラインが刊行されています。

アレルギー疾患においてもこれまでに「気管支喘息」、「鼻アレルギー・花粉症」、「アトピー性皮膚炎」に関してのガイドラインが日本アレルギー学会を中心に作成されてきました。本シンポジウムでは、厚生労働科学研究事業の中で作成された「アトピー性皮膚炎治療ガイドライン」に焦点を当てて最新のガイドラインの内容について、わかりやすくご講演をいただきます。

アトピー性皮膚炎については、その発症機序・病態についても未だ不明の点が少なからずあり、治療法・予防法に関しても最近医療の分野でブームともなっているEBM(Evidence Based Medicine:明確な科学的根拠に則った医療)の確立が十分でない面も多く、いわゆる「民間療法」が入り込む余地の最も多い疾患の一つとも言えます。

そのような現状の中で、科学的根拠に則った治療・予防・管理法を適切に採用し、現時点での最良の医療についての指針としてのガイドラインは、医療を提供する側としての医師のみならず、実際にその薬剤やスキンケア等の治療法や環境整備等の予防法を実施する立場の患者さん自身が理解することによってのみ有効に活用されるものであると思います。

本シンポジウムで我が国におけるアトピー性皮膚炎治療の指導的立場にある3人の講師の方々による講演をお聞きいただき、その後に皆様からのご質問やお悩みに対して講師の方々にお答えいただくパネルディスカッションを企画しております。

本シンポジウムにおいてアトピー性皮膚炎の最前線の治療・予防法についてのご理解が深まることを期待しております。
学 歴
昭和48年 東京大学医学部医学科卒業
東京大学病院内科・中央鉄道病院麻酔科研修医
昭和50年 国立相模原病院内科医員
昭和51-54年 東京大学物療内科医員
昭和55-57年 カナダ・マニトバ大学免疫学教室Research Fellow
昭和57-59年 アメリカ・ノースウェスタン大学内科アレルギー部門客員助教授
昭和59-63年 関東中央病院呼吸器内科医長
昭和63-平成6年 国立相模原病院第4内科(アレルギー科)医長
平成6年-12年 国立相模原病院臨床研究部部長
平成12-15年 国立相模原病院臨床研究センター・アレルギー性疾患研究部長
平成15年 国立相模原病院臨床研究センター・センター長
(現独立行政法人国立病院機構相模原病院 臨床研究センター)
現 職
独立行政法人国立病院機構相模原病院 臨床研究センター長
研究テーマ
アレルギー呼吸器病学、気管支喘息、真菌アレルギー
所属学会
日本アレルギー学会理事、日本呼吸器学会評議員、国際喘息学会日本部会幹事

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