平成16年度厚生労働省免疫アレルギー疾患予防・研究推進事業 リウマチ・アレルギーシンポジウム
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山本 昇壯 広島大学名誉教授(医学部皮膚科)
最新のアトピー性皮膚炎の実態と治療ガイドラインについて

抄録 略歴
アトピー性皮膚炎は湿疹の一つです。

この病気は紀元前から知られている歴史的な皮膚病ですが、わが国では1980年代半ば頃からアトピー性皮膚炎の本態や治療法について、いろいろな考え方が提唱され、混乱が起きました。

その混乱は研究の進歩や治療ガイドラインの作成などによって現在はかなり治まっていますが、いまだに偏った考えから抜けきれない状況も無いとはいえません。

そのような混乱や偏った考えは客観的な証拠に基づいた情報が十分でないことから生じます。

そこで厚生労働省ではアトピー性皮膚炎に関するいろいろな調査研究を行っています。

それらのなかには、治療ガイドラインの作成あるいは最近行なわれた患者数の実態(有症率)や発症・悪化因子に関する調査研究などがあります。

ここでは、それらの調査研究結果も加えてアトピー性皮膚炎の最近の情報について述べてみたいと思います。

それらの情報がアトピー性皮膚炎についての理解を少しでも深め、患者様のQOL(生活の質)の向上に多少とも役立てばと願っています。

今回は次のような内容を予定しています。
  • アトピー性皮膚炎とは(定義・概念)

  • 症状は?(臨床像)

  • アトピー性皮膚炎の皮膚で起こっていること、およびその起こり方(病態生理・病因)

  • わが国の患者数はどれくらいか?(有症率)

  • 治療ガイドライン(基本的な治療)
    (1) 診断の仕方(診断基準)
    (2) 症状の程度のめやす(重症度基準)
    (3) 治療の基本
    ・ 原因・悪化因子の検索と対策
    ・ スキンケア
    ・ 薬物療法
    ・ 注意事項
昭和41年4月 広島大学大学院医学研究科博士課程(皮膚科学専攻)入学
昭和46年5月 英国ニューカッスル・アポン・タイン大学皮膚科学教室研究員
昭和49年10月 広島大学医学部付属病院 講師
昭和50年6月 英国ロンドン大学皮膚科学研究所研究員
昭和54年4月 広島大学医学部皮膚科助教授
昭和55年5月
昭和56年8月
英国ロンドン大学皮膚科学研究所 客員教授
昭和57年6月 広島大学医学部皮膚科 教授
平成13年4月 広島大学名誉教授

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