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関節リウマチは、免疫(生体防御)システムを担うリンパ球が異常に活性化し、自分の体を攻撃する自己免疫疾患(膠原病)です。このリンパ球は抗体とともに、主に関節の滑膜を攻撃するため、全身の関節で炎症を引き起こし、そのために腫れや痛みが生じ、さらに関節の破壊へと進みます。
関節リウマチの病気の本体が明らかになるにつれ、治療法も進歩しました。現在、治療は、炎症や痛みを抑え、日常生活の改善効果を期待する抗炎症薬、並びに、免疫異常を是正して、リウマチの経過を改善し、関節破壊進行の抑制を期待する抗リウマチ薬の二本立てが一般的です。
消炎鎮痛薬や少量のステロイド薬は、抗炎症薬に属します。消炎鎮痛薬は、非ステロイド抗炎症薬と呼ばれ、ステロイド作用を持たない抗炎症薬の総称です。これらの抗炎症薬は、関節痛やこわばりには直ぐに効きますが、リウマチの経過や関節破壊には影響しない「対症療法」です。
消炎鎮痛薬は、プロスタグランディンの合成を阻害することによって、疼痛、発熱、腫脹、発赤などを改善します。消炎鎮痛薬には、約100年前から製造されているアスピリンをはじめ、主なものだけで約40種類あります。また、経口内服薬、座薬、注射薬、外用薬(貼布薬や塗布薬)があります。
消炎鎮痛薬の内、作用時間の長い薬は、1日1回の服用で安定した効果が得られます。短い薬は、効果が速いのですが1日3回服用を要します。日本でよく使用される薬として、フルカム(1日1回)、ボルタレンSR、インフリー (2回)、ロキソニン、ロルカム(3回)などがあります。
消炎鎮痛薬は、副作用も稀ではありません。プロスタグランディンは、痛みや熱の原因物質ですが、胃粘膜防御や腎血流維持など体に有益な作用も有します。消炎鎮痛薬は、これらを押さえ込むために胃粘膜が弱り、胃酸の刺激で胃炎や胃潰瘍を生じ易くなり、また、浮腫み易くなります。
消炎鎮痛薬による胃潰瘍が発症した際には、薬の中止が必要です。治療は、抗炎症薬で弱った胃粘膜を防御するプロスタグランディン製剤(サイトテック)が使用されます。また、プロトンポンプ阻害薬(パリエット、タケプロンなど)は、強力な胃酸分泌阻害作用を有します。なお、胃潰瘍の危険因子がある方は、これらの予防投与を考慮する必要があります。
最近、プロスタグランディンによる痛みや熱を選択的に抑え、胃粘膜防御作用などを保護する消炎鎮痛薬「コックス2阻害薬」が、優先的に使用されます。日本ではモービックィとハイペン(オステラック)です。さらに、選択性と効果がより高いコックス2阻害薬(コキシブ系薬剤:セレコキシブなど)が、「対症療法の第一選択薬」として既に世界中で使用され、日本でも、近日発売予定です。 |
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| 学 歴 |
| 1988年 |
産業医科大学大学院卒業 |
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| 現 職 |
| 産業医科大学医学部第一内科学講座教授 |
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| 研究テーマ |
| 膠原病・リウマチ性疾患、内分泌・代謝疾患、血液疾患に於けるシグナル異常の 解明と治療的応用の展開、及び、合併症対策 |
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