
リウマチ、気管支喘息、アトピー性皮膚炎、花粉症等の免疫アレルギー疾患を有する方は、国民の3割にのぼり、多くの方の生活に影響を及ぼす重要な問題となっています。
厚生労働省では、平成2年度からリウマチ性疾患について、平成4年度からアレルギー性疾患についての研究事業を開始しました。これまで、病因及び病態の解明、治療法の確立、そして患者さんのQOLを向上させるための方策などの研究を推進してきました。
また、標準的な診断・治療法の普及を図るため、診療ガイドラインを作成し、疾患に関する情報を整理し、インターネットを活用して、皆様へ正しい情報を広く普及させるよう努めています。
「リウマチ・アレルギーシンポジウム」は、この研究成果を幅広く医療関係者のみならず患者さんやそのご家族の皆様にご報告・ご紹介することを目的として開催されるものであります。今年のテーマは、「リウマチはここまでよくなる!」、「お母さん悩まないで!~知ってほしい食物アレルギーのすべて~」としています。本シンポジウムがリウマチ・アレルギー疾患に関する正しい知識を身につけていただくために、皆様のご参考になれば幸いに存じます。

(財)日本予防医学協会は、1960年創立以来40年余にわたり「健康社会の構築」という基本理念のもと、健康支援事業を展開してまいりました。平成14年より厚生労働省のご指名を受け、免疫アレルギー疾患等予防・治療研究推進事業のお手伝いをさせていただいております。
さて、本リウマチ・アレルギーシンポジウムは、厚生労働科学研究の一環として開催するものでございます。シンポジウム開催の趣旨につきましては、厚生労働省健康局 疾病対策課 難波吉雄 課長様のご挨拶をご高覧頂きたいと存じます。なお、本シンポジウムのコーディネーターおよびご講演いただきます先生方は、わが国におきまして、リウマチ・アレルギーに関しましては先進的なご研究と業績をあげられておられる先生方であります。
本シンポジウムにご協力いただきます先生方はもちろんのこと、参加されます皆様方のご協力により有意義なシンポジウムとなりますよう祈念いたしておりますとともにリウマチ・アレルギー疾患に関わる医療、看護、栄養及び学校等関係者の方々の一助となり、また、国民の皆様のご理解を深めていただくことにお役に立てれば、主催者として大変ありがたく存じます。なお、本年度の地方開催は福岡市、神戸市、札幌市、名古屋市に続いてここ仙台で開催することになりました。
皆様方におかれましてはご多忙のことと存じますが、わが国のリウマチ・アレルギー疾患の克服ため、より一層の前進を目指す本シンポジウムに多数の方々がご参加いただきますよう心からお願い申し上げます。

現在、我が国においてアレルギー疾患に悩んでおられる方は、全人口の30%を超えているといわれています。特に近年の小児アレルギー疾患の増加傾向は明らかであり、成長期のお子さんにあっては、ご本人は勿論、保護者であるお母さん、お父さんにとっても、その治療法・家庭での過ごし方・予防法等、正確かつ必要な情報が求められています。
厚生労働省では、アレルギー疾患に関する研究の推進のために、厚生労働科学研究費補助金“免疫アレルギー疾患予防・治療研究事業”において、我が国のアレルギー研究者の研究を支援しています。これまでにこの研究事業により得られた治療法や予防法に関しての研究成果が、各種ガイドラインにも取り入れられ、患者さんの日常診療にも貢献しています。
本シンポジウムは、この“免疫アレルギー疾患予防・治療研究事業”での研究成果を患者さんや医療関係者の方々をはじめ広く国民の皆さんに知っていただくことを目的として毎年開催されています。
本年度は、仙台と東京でシンポジウムを開催させていただくことになりました。メインテーマは、『お母さん悩まないで!―知ってほしい食物アレルギーのすべて―』として、1.「知ってほしい食物アレルギーの基礎知識:“どうして起きるのか?”から“症状、検査方法、治療方法、アナフィラキシーショック対応まで”」、2.「知ってほしいアトピー性皮膚炎と食物アレルギーの関係」、3.「知ってほしい除去食、代替食“食品表示の見方から除去食、代替食による栄養摂取方法まで”」を、各分野の第1線でご活躍の3名の先生にお話しいただくことになっております。
また、後半には、講師の先生方に加えて、アレルギー疾患のお子さんを育てるお母様方への支援、情報提供を行っている患者会の代表の方を交えてのパネルディスカッションを行うことで、本シンポジウムに参加された方々に最新の情報を提供させていただくことを目的としています。
このシンポジウムが、患者さん及びそのご家族、さらには医療関係者の方々にとって、今後の食物アレルギーの予防・治療・自己管理に役立つことを願っています。