リウマチ・アレルギーシンポジウム

講演

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「知ってほしい食物アレルギーの基礎知識」
"どうして起きるのか?"から"症状、検査方法、治療方法、アナフィラキシーショック対応"まで
今井 孝成(独立行政法人国立病院機構 相模原病院 小児科)

食物アレルギーの診療はここ10年間で大きく変化を遂げてきています。

かつて食物アレルギーの診療は、原因物質に対するIgEの結果をもとにした、厳格な完全除去食療法や回転食、セット除去(鶏卵と鶏肉など)が治療の主流で、その結果、本来不必要な除去が少なくなかったのも事実です。こうした中で、患児は無味乾燥な食事を毎日摂ることとなり、本来楽しく過ごすはずの食事の時間が逆につらい時間となっていました。中には除去が広がりすぎて、適切な栄養が得られず、また保護者はその対応にますます疲弊していきました。

しかし医療の進歩の中で、食物アレルギーの診療の基本は”必要最小限の原因食物の除去”へと大きく舵を切ることとなります。

こうした変化をしっかり受け止めれば、たとえ食物アレルギーと診断されても豊かな食生活を日々送ることは決して難しいことではありません。そのためにも、まずは患児を支える人々(保護者、園学校関係者、医療関係者など)が食物アレルギーに関する正しい知識を得て、正しい対応を実践して行くことが最も大事です。

特異的IgE値が陽性だったら食物アレルギーなのか?、食物アレルギーは生涯治らないのか?、アナフィラキシー症状はどんな症状か、またショックに陥ってしまった時の対応方法は?、積極的に食物アレルギーを治す治療方法はあるのか?これら疑問の全てに、短い時間の中で回答することは出来ないかもしれませんが、最近の食物アレルギーの考え方を時間が許す限り紹介していきたいと思います。

そしてシンポジウムのあとには、明日からの食物アレルギーの生活に少し明るい兆しが垣間見えて、足取り軽く帰ることが出来ることを期待します。

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